■研究目的

  • 平成18年、国立病院機構九州ブロックで、看護師が人工呼吸器装着患者を体位変換している時に気管チューブが逸脱し、患者が死亡する事故が2件発生している。いずれも体位変換を行う時に気管チューブが回路から引っ張られ、その外力により逸脱抜去したものと考えられる
    (図1)

  これらは回路を一時はずして外力が加わらない状態にして体位変換を行えば、回避できる事故と考えられる(図2)が、その手技の是非についてはevidenceがないのが現状である。本研究の目的は、人工呼吸器装着患者の体位変換時の気管チューブ逸脱事故がどのくらいの頻度で起こっているのか実態調査するとともに、回路を一時はずして体位変換を行う手技が同事故の減少と関連があるのか、また、低酸素血症事象や回路の接続忘れ事故、自然離脱事故など患者に悪影響を及ぼしていないかを総合的に検討することにある。
これらは回路を一時はずして外力が加わらない状態にして体位変換を行えば、回避できる事故と考えられる(図2)が、その手技の是非についてはevidenceがないのが現状である。本研究の目的は、人工呼吸器装着患者の体位変換時の気管チューブ逸脱事故がどのくらいの頻度で起こっているのか実態調査するとともに、回路を一時はずして体位変換を行う手技が同事故の減少と関連があるのか、また、低酸素血症事象や回路の接続忘れ事故、自然離脱事故など患者に悪影響を及ぼしていないかを総合的に検討することにある。
 

これらは回路を一時はずして外力が加わらない状態にして体位変換を行えば、回避できる事故と考えられる(図2)が、その手技の是非についてはevidenceがないのが現状である。本研究の目的は、人工呼吸器装着患者の体位変換時の気管チューブ逸脱事故がどのくらいの頻度で起こっているのか実態調査するとともに、回路を一時はずして体位変換を行う手技が同事故の減少と関連があるのか、また、低酸素血症事象や回路の接続忘れ事故、自然離脱事故など患者に悪影響を及ぼしていないかを総合的に検討することにある。

■研究仮説

  • 人工呼吸器装着患者の回路を一時はずして体位変換を行うことにより、患者に悪影響を及ぼすことなく、気管チューブの逸脱事故を防止できる。

■研究デザイン

  • 前向き観察研究

■対象患者

  • 選択基準
    新規に、気管内挿管行った上で人工呼吸器管理を開始した入院患者で、担当医が24時間以上人工呼吸器管理の継続が必要であると判断した患者
  • 除外基準
    本人もしくは家族が研究対象者となることに拒否を示した患者

■エンドポイント

  • 一次エンドポイント:体位変換中に発生した気管チューブの逸脱事故
    二次エンドポイン:体位交換中に、気管チューブの逸脱以外の原因で発生した低酸素血症事象気管チューブと回路の接続忘れ事故
    上記以外の気管チューブと回路の離脱事故

■研究責任者