■目的

  • 「EBMに基づく胃潰瘍診療ガイドライン」の認知度、普及度を調査し、その中に記載されてある諸項目の中で、特に宿主側の要因であるピロリ菌の感染と治療行為である除菌治療、NSAIDs使用の状況と従来型治療の効果に焦点をあてて、それらの有用性の確認と問題点の抽出を行う。

■対象

  • ◇平成16年9月-10月の2ヶ月間に、全国のNHO施設で内視鏡的に「活動性胃潰瘍」の診断を受けた全患者
    ◇「活動性胃潰瘍」とは「慢性潰瘍(H)、急性潰瘍(A)のいずれも該当し、Open ulcerのあるもの」とする。

■内容

  • ◆研究デザイン:後向きコホート研究
    ◆観察項目
    Aガイドライン準拠に対する決定因子
    A1患者背景(診療録より)
    A2担当医師特性(担当医師へのアンケート)
    A3病院特性(機構本部DBより規模、地域、診療科)
    Bガイドライン準拠度(患者アウトカム説明因子)
    B1 NSAIDs関連
    B2 HP感染関連(診療録より)
    C 患者アウトカム
    C1胃潰瘍治癒後の症状再発率、胃潰瘍再発率(患者アンケート)
    C2 健康関連QOL「SF-36」(患者アンケート)
    C3 診療情報に基づく再発(診療録より)
    C4 胃潰瘍関連保険診療点数(診療録より)

■研究責任者