■目的 

  • わが国における中心静脈栄養・経腸栄養に関連する医療行為のばらつき、およびそれがもたらす有害事象、短期-長期予後への影響を観察することを目的とする。

■対象

  •  国立病院機構各施設に入院中の以下のいずれかの状態にある患者で、栄養の維持・改善を目的として人工栄養療法を施行することを決定した60歳以上の患者
    ○食事摂取能力・嚥下能力が低下した脆弱患者(肺炎の高齢者など)
    ○急性疾患により、遷延性の意識障害に陥った患者(脳卒中など)

■ 内容

  • 研究デザイン:前向きコホート研究
    観察項目;
    ◇基本情報:病院特性、患者特性、疾患分類、主病名、合併症、身体状態、栄養状態
    ◇中心静脈栄養:中心静脈穿刺時の状態(穿刺部位・消毒・施行者)
    ◇経腸栄養:経路・チューブの種別・注入量・総エネルギー・注入速度
    ◇コホート評価項目:手技に伴う有害事象の有無、
    14日以内の有害事象、
    4・8週間後の栄養状態と身体機能状態・感染症・血栓症、
    6・12ヵ月後の栄養状態・身体機能状態・生存

■ 研究責任者

  • 独立行政法人国立病院機構東京医療センター・臨床研究センター
    政策医療企画研究部 臨床疫学研究室 尾藤誠司