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Y.K 先生 総合内科

 

(1)  参加したプログラムの内容および主旨

 ローテーションは外来部門、一般内科、Geriatrics
(老年医学)であった。
(詳細なローテーションの記録を別途添付する)
総合診療科所属(プライマリケア志向)の自分にとっ
てはVA health care system内のみでも十分学べるこ
とが多かった。

 スケジュール表 [35KB pdfファイル] 

●外来部門(2週間)

 基本的にはレジデントに同行して各専門外来の外来
研修の見学を行った。プライマリケアクリニックの部
門や日本にあまり無いHIV、Women’s health care、
ペイン・リハビリ部門などの見学もすることができた。
内容としては充実していたが、レジデントよりもフォローについた時の方が彼らも教える余裕があるし医学知識としては勉強になった。

●一般内科(1週間)

 特定のチームに同行して様々な入院患者のケアについて見学することができた。日本では経験したことのない症例をみる機会があった。緩和医療チームや専門科コンサルトも経験することができた。また、様々な職種のヘルスプロバイダーの仕事風景やとの連携の様子をみることができた。

●Geriatrics(老年医学)

 プログラムがしっかり準備されており、入院患者のケア、Fallクリニック、ナーシングホーム、Tai Chiプログラムなど様々な領域を見学することができた。教育的な要素も強く日本ではあまり馴染みのないGeriatricsについてのベーシックなレクチャーや学生教育の場面にも同席することができ勉強になった。自分は家庭医プログラムを先行しているので、家庭医学のサブスペシャリティーとして非常に洗練された興味深い分野であるということを学んだ。

●Morning report, luncheon conference

 毎朝レジデント対象に臨床推論のトレーニングやレクチャーを行っており、自分の知識のブラッシュアップにもなったし、日本での日々の診療にどう取り入れるかを考えることができた。ランチタイムではUCLAの先生が公衆衛生的な分野の講演を多数行っておりプライマリケア志向の自分にとっては非常に興味深かった。

 

(2)  留学で学んだことを国立病院機構が提供する医療の質改善のためにいかに活かすか

●教育

 アメリカでの医学教育は明らかに日本に比べて進んでおり、特にプライマリケア領域に関してはかなり確立されている。VAのレジデントが使用していたYale office based medicine programや我々後期研修医が中心となってお互いにレクチャーをしたり、臨床推論トレーニングをもっと日常的なものとして取り入れるなど、後輩指導(願わくば卒前教育にも関わる)をする体制を整えながら、自分のレジデンシープログラムをよりよいものにし、総合医のための確立したプログラムを考えたいと考える。また、我々総合診療科だけの力ではこうした教育にも限界があるため、他科専門医やヘルスケアプロバイダーとの連携にもっと重きを置き、ケアの質向上と教育の質向上を目指したいと考えている。

●Geriatrics(老年医学)

 自分としても非常に興味深い分野であり、超高齢化社会で患者層がシフトしていく中、日本でも必要になる分野と考える。日本には十分なGeriatricsのトレーニングプログラムがないが、アメリカでトレーニングを行ってきた人も存在する。今後も勉強を続け、トレーニングし、自分の所属する病院内の診療にGeriatricsの概念を取り入れていくことができればと考える。

●English

 とにかく英語ができないと話にならないことがよくわかった。英語を通じて学べること、参加できるプログラムは非常に多く、多数のよい教科書が英語で出版されている。英語の勉強を続け、自分の得た知識を周囲に還元していけるようにしたい。

 

(3)  留学生活に関して、以後本制度にて留学する者が参考になる情報

・病院のシステムはしっかり把握していった方がいい

・同領域の過去に行った先生と連絡した方がいい
(facebookページもある)

・お土産は持って行った方がいい

・英語は可能な限り勉強した方がいい

・車は借りたほうが便利
(病院敷地もでかいし、遊びも充実)

・家族は一緒の方が楽しい

・毎週日曜日は近くでfarmer’s marketをしている。
 おいしい。

・詳細なローテーションの記録を別途添付する。

    

                  
  

 

                              

登録日: 2013年9月26日 / 更新日: 2013年10月3日

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