国立病院機構は、平成30年から開始された新専門医制度に対応するため、早期より検討対策部門を設置し、専門医取得を目指す若手医師が安心して研修ができる環境を整えてきました。例えば、内科領域に関しては受講が必須となるJMECC (Japanese Medical Emergency Care Course) を、基幹を目指す施設においては自前で開催できるように早期より指導者を育成してきました。実際に昨年度までに多くの施設でJMECC を実施しています。 新専門医制度の理念には、「専門医の質を保証できる制度であること」と明示されています。また専門医とは、「各専門領域において、国民に標準的で適切な診断・治療を提供できる医師」と定義されています。この理念と目指す専門医像を念頭に入れて、多くのNHO施設が多くの領域で魅力溢れるプログラムを作成し基幹施設となっています。