国立病院機構三重病院

 独立行政法人国立病院機構三重病院(院長:庵原俊昭)は、5月1日に津市との間で、
「災害時における地下水の供給に関する協定」を締結しました。

                                                                  

 この協定は、大規模地震発生時に上水道の破断等により津市から地域住民の皆様への飲料・生活水の供給が一時的に供給不能となった場合に、三重病院が地下水供給システムより確保する水量のうち病院運営に必要な水量を除いた余剰地下水を無償で近隣の地域住民の皆様にも飲料水として提供するというもので、三重病院の医療活動を通じて地域社会の皆様に少しでも貢献できればという取り組みの一つとして締結したものです。

 

  三重病院は、これまで地下水と津市からの水道水の併用により飲料水などをまかなっていましたが、既設の地下水供給設備の老朽化により安定した地下水が供給が困難となったことから、昨年末に同院敷地内に新たな地下水供給システムを設置しました。

 このシステムは、阪神淡路大震災と同規模の地震にも耐震性があり、停電時にも非常用発電機により使用することが出来るものです。

 

 三重病院は、この機能を活用し、地震等の大規模災害発生時に津市の上道水が断水した場合に、病院機能の維持だけでなく、余った地下水を地域住民の皆様に無償で供給する方向で津市との間で協議を進めてきた結果、5月 1日に松田津市長との間で協定を締結するに至ったものです。

 

 このシステムは日量約280トンの飲料・生活水を提供することが可能であり、このうち病院が使用する日量180トンの水量を差し引いた日量100トンの飲料・生活水を地域の皆様に提供することが可能となっています。

  三重病院は、今後とも医療活動を通じて地域に根ざした病院運営を進め、地域貢献ができればと考えています。

  なお、同様の取り組みは、平成19年3月に久居の国立病院機構三重中央医療センターと津市との間で行われています。