土浦市の寄附により、筑波大学に「土浦市地域医療教育学講座」を開設し、その実施機関として霞ヶ浦医療センター内に「筑波大学附属病院土浦市地域臨床教育ステーション(仮称)」を設置することとなりました。

 これを受け、平成23年12月26日に土浦市、筑波大学、国立病院機構の三者による「寄附講座の設置に関する協定書」の締結式が実施され、国立病院機構からは矢崎義雄理事長が出席しました。

 今回の協定は、地域住民の方々の陳情から土浦市の支援の動きが始まりました。霞ヶ浦医療センターにとっては、この講座開設により土浦市との連携が強化され地方行政への参画のための協議が始まっていること、地域住民の方々へアピールできること、また、筑波大学の講座設置により関連病院の中で上位に位置づけされたこと、各診療科の医師派遣の検討が具体的に進んでいることが、一番の効果であったと言えます。

 

寄附講座設置に係る協定書締結式について

1.実施日

 平成23年12月26日(月)14:00~14:30

2.実施場所

 国立大学法人筑波大学 本部棟8階 特別会議室

3.概  要
 筑波大学、土浦市及び国立病院機構との間において、土浦市を中心とする県南地域における地域医療の確保と指導体制の構築に関する教育及び研究など、公益性の高い共通課題解決に向けた取り組みを推進することを目的に、寄附講座の設置について協定を締結した。

4.寄附講座等を置く組織

 筑波大学大学院人間総合科学研究科

5.寄附講座の名称

 土浦市地域医療教育学講座

6.寄附講座の教育研究領域の概要

〈教育領域〉
 人間総合科学研究科疾患制御医学専攻において、地域社会医療学に関する授業科目を設定し、市町村レベルにおける地域医療の特性とその実践についての問題点及び解決策についての教育・実践を通して、地域医療の効果的なサポート体制について検証する。

〈研究領域〉
 地域社会医療学に関する研究を行う。

  • 地域医療等を担う新たな人材育成プログラムの開発と運用
  • 地域医療を実践するために必要な臨床能力を効果的に習得し、地域定着を促進するためのプログラムについての研究
  • 地域における医療教育支援ネットワーク化と(独)国立病院機構霞ヶ浦医療センターに設置の筑波大学附属病院土浦市地域臨床教育ステーションにおいて実施する卒後教育指導体制の構築
  • 地域で活躍する医療者を養成するために、地域住民・行政・医療機関が行うべき効果的なサポート体制のあり方について研究
  • 地域医療充実のための方策として、住民が健康的な生活を享受し、安心して医療サービスを受けられる地域社会を築くために必要な方策について包括的に研究し、その効果を検証する。