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(24年度) 診療看護師業務説明会

診療看護師 業務説明会

業務説明会の風景1

 平成25年3月25日月曜日、国立病院機構本部にて「診療看護師」の業務説明会が行われました。

 米国では「ナースプラクティショナー」(以下NP)という医師と連携・協働して質の高い医療サービスを提供する看護師が医療現場で活躍しており、日本でもNPを導入しようという動きが進んできました。

 医療が高度化・先進化し、国民のみなさまの医療ニーズが多様化する中で、国立病院機構ではいち早くこの動きに取り組み、独自に日本版診療看護師(JNP)として養成コースの受講生を募集し、東京医療保健大学大学院看護学研究科(国立病院機構校)で2年間高度な医学知識や技術を学んでもらう試みを行ってきました。
 平成24年4月には、初めての修了生が、診療看護師(JNP)として活動を開始しました。

 今回の業務説明会は、この診療看護師養成コース(以下高度実践看護コース)の第2期修了生が国立病院機構の病院で働くにあたっての説明会です。

 説明会冒頭には(独)国立病院機構 理事長 桐野髙明からの挨拶がありました(以下要約)。

(独)国立病院機構 理事長 桐野髙明

 「みなさん2年間ご苦労様でした。

 みなさんは国立病院機構における診療看護師の先頭部隊です。診療看護師は、まだアイデンティティを確立しているわけではありませんが、日本の現代医療が必要としたものです。
 みなさんには、単なる高度な医療ができる看護師としてではなく、診療看護師として職業上のアイデンティティと誇りを確立していただきたいと思います。

 国立病院機構は今後ともみなさん診療看護師をサポートし続けます。」

 引き続き、看護担当理事 山西文子、東京医療センター院長 松本純夫、東京医療センター救命センター医長 菊野隆明、東京医療センター診療看護師 松村美絵より、それぞれの立場からの説明があり、最後に意見交換が行われました。

業務説明会の風景2

 高度実践看護コースでは、救急患者らに必要な検査・評価や外傷や術後の傷の処置・縫合等の医療措置を教えています。

 こうした知識や技術を身につけた診療看護師によって、チーム医療の推進や医療の質の向上を図ることが出来ます。

 今回説明会に出席した第2期生は、翌3月26日に行われた認証式を経て4月から正式に国立病院機構の各病院で診療看護師としての仕事を始めます。

 今後も高度実践看護コースを修了して診療看護師として働く看護師の数は充実していく予定です。


自己紹介


菊野救命センター医長の説明


認証式


認証式後の集合写真

NP(ナースプラクティショナー、診療看護師)とは

 NPとは、「臨床の現場での多様な状況に対応するために、チーム医療として、患者のいのちの一番近くで、高度な専門知識を活用した総合的な判断により、医療行為に踏み込んだ実践ができる、自立した看護師」のことです。ER(救急救命室)での救急搬送患者に対する救命救急やICU(集中治療室)の重症患者に対する集中ケアなどクリティカルな領域において、NPが従来の看護師が行っていたものよりも踏み込んだ効果的な医療を提供することで、チーム医療の推進や医療の質の向上につながります。NPの育成においては、実践に則したシミュレーション演習及び臨床実習を重視して、実践的な指導が行われます。

クリティカルな医療の現場でNPに求められる能力

クリティカルな医療の現場でNPに求められる能力イメージ図
  • 状況に対応して総合的に判断・診断する能力
  • クリティカル領域における看護実践能力
  • 状況に対応した治療を実践できる能力
  • 倫理的意思決定能力
  • 医療従事者との協働・ネットワーク推進能力
  • トップマネジメント能力
  • 研究開発能力

登録日: 2013年4月12日 / 更新日: 2013年12月3日

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