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平成26年度福岡県国民保護共同実動訓練(九州医療センター)

 福岡県において、「平成26年度福岡県国民保護共同実動訓練」(平成27年1月
20日(火))が開催され、九州医療センターが、基幹災害拠点病院として訓練に参
加しました。平成26年6月、福岡県によるキックオフミーティングから約8ヶ月間
の準備・調整を行い、訓練が行われました。

【訓練概要】
日  時:平成27年1月20日(火)11時30分~15時00分
訓練場所:地下鉄橋本駅周辺、九州医療センター他医療機関、官邸、福岡県庁、
     福岡市立西体育館
訓練参加機関:
 国)内閣官房、内閣府、警察庁、消防庁、厚生労働省、国土交通省、防衛省・自衛隊
 県)福岡県、福岡県警察
 市)福岡市、福岡市消防局、福岡市交通局
 医療機関)九州医療センター、福岡東医療センター、九州大学病院、福岡大学病院、
      済生会福岡総合病院、福岡赤十字病院、福岡県災害拠点病院
主要訓練項目:
 ①地下鉄駅(発災現場)における初動対処訓練
 ②医療機関における被災者受入・医療救護訓練
 ③救援訓練(避難所運営訓練等)
 ④TV会議、合同対策協議会運営訓練

【訓練想定】
 今回の訓練では、福岡市営地下鉄橋本駅構内に到着した電車内で化学剤(サリン)
が散布され多数の死傷病者が発生、その後、隣接する木の葉モール(大型商業施設)
に爆破予告が発生する等の想定で行われました。

【訓練内容】
 このような想定の中で当院が参加した訓練は発災現場の初動対処訓練と多数傷病者
の受け入れ訓練です。
 初動対処訓練では、化学剤(サリン)が散布された発災場所(地下鉄橋本駅)付近
に設置された現地調整本部にDMATを派遣し、九州医療センターの統括DMATの
もと医療救護統制を行い多数傷病者のトリアージ、救急搬送を指揮しました。まず、
警察、消防により被災者約300名が地下鉄駅構内から救助され、化学剤の除染が行
われます。その後、被災者をトリアージし医療救護が行われます。九州医療センター
の役割は、各病院から参集したDMATを各エリア(トリアージ、赤、黄、緑)担当
に振り分け、医療救護を指示するとともに、消防と共同して医療機関への救急搬送の
調整を行いました。
 今回の訓練を通じて、災害時における福岡県、福岡市の防災体制がどのように機能
するのかを実体験することにより、災害発生時の各市町村の行動計画、警察や消防の
情報発信体制、各行政機関の連絡窓口の確認、緊急時の医薬品搬送体制を改めて確認
すること機会となりました。





登録日: 2015年2月23日

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